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株式会社インザライフ代表取締役
コラム

フランチャイズは儲かるのか?【プロが解説】年収1千万超の業種と成功確率

今の給与に頭打ちを感じ、「独立」という選択肢を考えたとき、有力な候補となるのがフランチャイズです。
しかし、「本当に儲かるのか?」という期待と、「やめておけ」という不安な声の間で、一歩を踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、数多くのフランチャイズ立ち上げを支援してきた経営コンサルタントが、広告では語られない「儲かる仕組み」の裏側から、失敗しないための具体的なノウハウまで、専門家の視点で徹底的に解説します。
データと実例に基づいたこの記事を最後まで読めば、あなたのフランチャイズに対する漠然とした不安は、成功への確かな自信へと変わるはずです。

 

この記事でわかること

  • フランチャイズオーナーのリアルな年収と成功事例
  • 2025年最新版!儲かる人気業種ランキング
  • 失敗しない「優良フランチャイズ本部」の見極め方
  • 成功確率を格段に上げるための5つの重要ポイント

 

結論:フランチャイズは儲かるのか?現役コンサルタントが実態を解説

「フランチャイズは本当に儲かるのだろうか?」長年この業界で多くのオーナー様を見てきたコンサルタントとして、この問いに一言でお答えするならば、「はい、フランチャイズは儲かる可能性を十分に秘めたビジネスモデルです。
しかし、誰もが簡単に成功できるほど甘い世界ではありません」というのが正直な答えになります。

 

「儲かる」は本当だが、誰でも簡単ではないのが実情

フランチャイズビジネスが儲かると言われる最大の理由は、成功確率を高めるための「仕組み」がパッケージ化されている点にあります。
本部の確立されたブランド力、商品開発力、そして何より過去の成功と失敗から蓄積された経営ノウハウを活用できるため、全くの未経験者でも事業を軌道に乗せやすいのです。

しかし、この「仕組み」はあくまで事業を成功に導くための強力なツールであり、運転するのはオーナーであるあなた自身です。
本部任せ、人任せの姿勢では、たとえ有力なフランチャイズに加盟したとしても、儲けることは難しいでしょう。

成功を収めているオーナーは皆、本部のサポートを最大限に活用しつつも、自ら創意工夫を重ね、主体的に経営努力をされています。

 

年収1,000万円超えも可能!ただし平均年収とのギャップに注意

では、実際にどのくらいの収入が見込めるのでしょうか。
フランチャイズオーナー全体の平均年収は、一般的に400万円〜500万円程度とされています。

「サラリーマンの平均と大差ないじゃないか」と感じるかもしれません。
しかし、これはあくまで平均値です。

業種や経営努力によっては、年収1,000万円を超えるオーナーは決して珍しくありません。
実際に、買取専門店やリペア事業、人気の学習塾などでは、高収益を上げている事例が数多く報告されています。

重要なのは、この平均年収と成功事例との間にあるギャップを正しく理解することです。
この差を生む要因こそが、あなたがフランチャイズで成功するためのヒントになります。

 

なぜ「フランチャイズは儲からない」という噂が流れるのか?

一方で、「フランチャイズは儲からない」「やめとけ」といったネガティブな情報を耳にして、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
こうした噂が流れるのには、いくつかの理由があります。

  • ロイヤリティ構造への誤解:売上から本部に支払うロイヤリティ※を考慮せず、単純な売上だけで収益を計算してしまい、「思ったより手元に残らない」と感じるケース。
  • 本部への過度な依存:「本部に任せておけば安心」と考え、オーナー自身の経営努力を怠った結果、失敗してしまうケース。
  • 一部の失敗事例の拡散:残念ながら事業に失敗し撤退するオーナーも存在し、そうした一部のネガティブな体験談が誇張されて広まってしまうケース。

 

これらの失敗の多くは、フランチャイズの仕組みを正しく理解し、契約前に十分な情報収集と計画を行うことで、その確率を大幅に下げることが可能です。
ここでは、あなたが失敗する側ではなく、成功する側のオーナーになるための具体的なポイントを、専門家の視点から徹底的に解説していきます。

※ロイヤリティ:加盟店が本部のブランドやノウハウを使用する対価として支払う費用のこと。売上の一定割合を支払う「売上歩合方式」や、毎月定額を支払う「定額方式」などがある。

そもそもフランチャイズが儲かると言われるビジネスの仕組みとは?

多くの人が「フランチャイズは儲かる」というイメージを持つ背景には、個人での独立開業とは全く異なる、成功確率を高めるための独自の「ビジネスの仕組み」が存在します。
この仕組みを正しく理解することが、フランチャイズビジネスで成功するための第一歩です。

 

【最新データ】2025年現在のフランチャイズ市場の動向

まず、現在の市場規模から見ていきましょう。
一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会(JFA)が発表した「2022年度 JFAフランチャイズチェーン統計調査」によると、フランチャイズ全体の市場規模(売上高)は26兆9,880億円に達し、コロナ禍の影響から回復し、前年度比で5.9%の増加となりました。

このデータが示すのは、フランチャイズというビジネスモデルが日本経済において非常に大きな存在であり、多くの消費者から支持され、市場として成長を続けているという事実です。
つまり、あなたがこれから参入しようとしているのは、決してニッチではなく、確立された巨大な市場なのです。

 

本部のブランド力と成功ノウハウを活用できる最大のメリット

では、なぜこれほど大きな市場が形成されているのでしょうか。
その最大の理由は、加盟するオーナーが、フランチャイズ本部(フランチャイザー)が長年かけて築き上げてきた無形の資産を最大限に活用できる点にあります。

  • ブランド力(看板の力):開店初日から、消費者がすでに知っている有名ブランドの看板を掲げて事業をスタートできます。ゼロから信頼を積み上げる必要がないため、集客において圧倒的に有利です。
  • 成功が証明された商品・サービス:すでに市場で売れることがわかっている商品やサービスを提供できます。個人でありがちな「この商品は本当に売れるだろうか?」という試行錯誤の期間とコストを大幅に削減できます。
  • 体系化された運営ノウハウ:仕入れ、調理・製造、接客、スタッフ教育に至るまで、成功するための運営マニュアルが完備されています。未経験者でも、研修を通じてプロの経営者としての知識とスキルを短期間で習得することが可能です。
  • スケールメリットを活かした仕入れ:本部が全加盟店分を一括で仕入れるため、高品質な原材料や商品を個人店よりも安く調達できます。これは、そのまま店舗の利益率向上に直結します。

 

これらのサポートは、いわば「成功への地図」を渡された状態で事業を始められるようなものです。
これが、フランチャイズが儲かると言われる本質的な理由です。

 

個人開業に比べて失敗する確率が低い理由

「成功」の反対は「失敗」です。
フランチャイズは、この失敗する確率を構造的に低くしている点も大きな特徴です。

中小企業庁の調査では、個人での新規開業者のうち、10年後も事業を継続できているのは約3割とも言われています。
一方で、フランチャイズの事業継続率はそれよりも高い水準にあります。

これは、前述した本部のサポートに加え、開業前の段階で立地調査や事業計画の策定を本部がサポートしてくれるためです。
個人では見落としがちなリスクを専門家の視点で事前に洗い出し、成功確率の高い事業計画を共に作り上げていくプロセスが、結果的に廃業リスクの低減に繋がっているのです。

もちろん、これは「絶対に失敗しない」という意味ではありません。
しかし、暗闇の中を手探りで進む個人開業に比べ、フランチャイズは強力なヘッドライトを照らしながら進むことができる、極めて合理的なビジネスモデルであることは間違いないでしょう。

 

【業種別】フランチャイズオーナーのリアルな年収相場は?儲かる成功事例も紹介

机上の空論ではなく、「実際にオーナーの手元にいくら残るのか」というリアルな数字を知ることが、業種選定の最も重要な判断材料となります。
ここでは、私がコンサルタントとして見てきた現場の実態を踏まえ、主要な業種別の年収相場と、どのような方が成功を収めているのか具体例を交えて解説します。

 

業種別に見る平均年収モデルの比較表

まず、代表的なフランチャイズ業種の年収目安を一覧で比較してみましょう。
ただし、これらはあくまで一般的なモデルケースであり、オーナーの経営努力や店舗の立地、規模によって大きく変動する点はご留意ください。

業種 年収目安 初期費用 特徴
買取専門店 800万~1,500万円 低~中 在庫リスクが低く、高い利益率が魅力。専門知識や査定スキルが収益を左右する。
ハウスクリーニング 500万~1,000万円 無店舗・一人で開業可能。リピート顧客の確保が安定収益の鍵。労働集約型。
学習塾 600万~1,200万円 安定した需要と高い利益率。講師の質と地域での評判が重要。少子化の影響も考慮。
介護サービス 500万~900万円 中~高 高齢化社会で市場が拡大中。制度ビジネスのため安定性が高いが、専門性と人材確保が必須。
飲食店 400万~1,000万円 当たれば高収益も可能。競争が激しく、人件費・原材料費の管理がシビア。
コンビニエンスストア 500万~800万円 24時間経営で売上は大きいが、ロイヤリティや人件費が高く、利益率は低い傾向。

 

高収益が狙える業種の事例:買取専門店、ハウスクリーニング

買取専門店の成功事例

 

私のクライアントの一人に、元々は時計が趣味だった40代の会社員の方がいます。
彼はその知識を活かしてブランド品の買取専門フランチャイズに加盟しました。

本部による査定サポートと集客支援を活用しつつ、自身の得意分野である高級時計の査定で他店との差別化を図り、開業3年目には年収1,500万円を達成しました。
在庫を抱えるリスクがほとんどないビジネスモデルが、精神的な負担を軽減し、攻めの経営に繋がった好例です。

 

ハウスクリーニングの成功事例

 

一人で開業した50代の元主婦の方の事例も印象的です。
彼女は本部での研修でプロの技術を徹底的に習得し、特に水回りの清掃で高い評価を得ました。

一件一件の作業を丁寧に行うことで顧客からの信頼を勝ち取り、口コミと紹介だけでスケジュールが埋まるように。
開業2年目には法人契約も獲得し、年収800万円を超えました。

大きな設備投資が不要で、自身の頑張りが直接収入に反映される点がモチベーションになっていると語っていました。

 

安定収益が見込める業種の事例:学習塾、介護サービス

学習塾の成功事例

地域密着型の個別指導塾を開業した30代の元教員の方は、本部の質の高い教材と自身の指導経験を組み合わせ、生徒一人ひとりに寄り添う指導を徹底しました。
その結果、地域での評判が広まり、生徒数は順調に増加。開業から5年経った今では、近隣に2校舎目を開校し、安定した事業基盤を築いています。

教育への情熱をビジネスとして形にできた成功事例と言えるでしょう。

 

介護サービスの成功事例

超高齢社会という大きな時代の流れが、この事業の安定性を支えています。
訪問介護サービスのフランチャイズに加盟したあるオーナーは、介護保険制度を活用することで毎月安定した収益を確保。

特に、本部が提供する質の高い研修制度のおかげで、スタッフの定着率が高く、サービスの質を維持できている点が強みです。
地域に貢献しているという社会的な意義も、事業継続の大きな支えとなっています。

 

注意が必要な業種の事例:コンビニ、飲食店

コンビニエンスストア

売上規模が億単位になることも珍しくなく、非常に大きなビジネスに見えますが、注意が必要です。
売上から原材料費を引いた「売上総利益」に対して高い率のロイヤリティを支払う契約が多く、人件費や光熱費、廃棄ロスなどを差し引くと、オーナーの手元に残る利益は意外と少ないというケースが散見されます。

24時間365日、店舗を運営し続ける責任と労働負荷は相当なものです。

 

飲食店

飲食業は多くの人の憧れですが、最も競争が激しい業界の一つです。
華やかに見える一方で、高い家賃や内装工事費といった初期投資、アルバイトの採用・教育、日々の食材管理など、経営者の負担は非常に大きいのが実情です。

トレンドの移り変わりも速く、長期的に安定した収益を上げ続けるには、本部からのサポートに加え、オーナー自身の卓越した経営手腕が求められます。

 

儲かるフランチャイズの人気業種ランキング!おすすめの選び方も解説

フランチャイズで成功するためには、「どの業種を選ぶか」が極めて重要です。
時代の流れや社会のニーズを的確に捉え、自身の適性や資金力に合った業種を選ぶことが、儲かるオーナーへの最短ルートとなります。

ここでは、2025年現在の最新動向を踏まえた上で、将来性と収益性が期待できる人気の業種をランキング形式で紹介し、あなたに最適なフランチャイズを見つけるための選び方を解説します。

 

2025年最新版!将来性で選ぶ「儲かるフランチャイズ」業種ランキングTOP5

このランキングは、単に一時的な流行を追うのではなく、「市場の成長性」「高い利益率」「社会的な需要の安定性」という3つの視点から、現役コンサルタントとして厳選したものです。

 

第1位:買取専門店

社会全体のSDGsへの関心の高まりと、賢い消費を求める生活者の増加を背景に、リユース市場は今後も拡大が予測されています。
特に買取専門店は、在庫リスクが極めて低く、小さな店舗面積・少人数で運営できるため、高い利益率を実現しやすいのが最大の魅力です。

専門的な査定スキルは必要ですが、本部の強力な研修とサポート体制があれば未経験からでも十分に高収益を目指せます。

 

第2位:介護・福祉サービス

日本の高齢化は今後も加速していきます。
2025年には国民の約3人に1人が65歳以上になると推計されており、訪問介護や配食サービスといった高齢者を支える事業の需要は、ますます高まる一方です。

公的な介護保険制度に基づくビジネスのため収益が安定しており、社会に貢献しているという大きなやりがいも感じられます。

 

第3位:ハウスクリーニング・リペアサービス

共働き世帯の増加に伴い、「時間をお金で買う」という価値観が浸透し、家事代行サービスの需要が伸び続けています。
中でも専門技術を要するハウスクリーニングは、高い顧客満足度を得られればリピートに繋がりやすく、安定した収益基盤を築けます。

また、モノを長く大切に使いたいというニーズから、住宅や自動車の補修(リペア)事業も堅調です。
どちらも無店舗・一人で開業できるため、低資金でスタートしたい方におすすめです。

 

第4位:個別指導塾

少子化にもかかわらず、子ども一人にかける教育費は年々増加傾向にあり、学習塾市場は安定しています。
特に、画一的な集団指導ではなく、個々の学力や目標に合わせた個別指導塾のニーズは根強いものがあります。

オンライン指導を組み合わせることで、効率的な運営も可能です。
教育への情熱があり、地域の未来に貢献したいと考える方に最適な業種です。

 

第5位:パーソナルジム・フィットネス

健康志向の高まりを受け、フィットネス市場は拡大を続けています。
大規模な総合ジムよりも、特定の目的に特化した小規模なパーソナルジムや、24時間営業の無人ジムなどが人気を集めています。

トレーナーとしての専門性は求められますが、会員制による安定したストック収入が見込める魅力的なビジネスモデルです。

 

【タイプ別診断】あなたに合ったフランチャイズの選び方

「どの業種が儲かるか」と同時に、「どの業種が自分に向いているか」を知ることが成功の鍵です。
以下の簡単な診断で、あなたのタイプに合った業種の方向性を探ってみましょう。

  • □ 人と話すのが好きで、コミュニケーション能力に自信がある
    【対人スキル重視タイプ】:買取専門店、学習塾、結婚相談所など、顧客との信頼関係が直接成果に結びつく業種が向いています。
  • □ コツコツと地道な作業を続けるのが得意だ
    【技術・専門性重視タイプ】:ハウスクリーニング、リペアサービスなど、自身の技術力が顧客満足度に直結し、リピートに繋がりやすい業種がおすすめです。
  • □ 多額の自己資金はないが、独立への熱意は誰にも負けない
    【低リスク・堅実タイプ】:無店舗で開業できるハウスクリーニングや、自宅で始められるインターネット関連のフランチャイズなど、初期投資を抑えられる業種からスタートするのが賢明です。
  • □ 仕組みを構築し、人に任せて事業を拡大していきたい
    【経営者・マネジメントタイプ】:コンビニエンスストア、飲食店、介護サービスなど、スタッフの採用・教育といったマネジメント能力が求められる業種で手腕を発揮できます。

 

少資金で始められるおすすめのフランチャイズとは?

「独立したいが、開業資金が不安」という方は非常に多いです。
しかし、フランチャイズの中には、数百万円程度の自己資金で始められるビジネスも数多く存在します。

その代表格が、店舗を必要としない「無店舗型」のフランチャイズです。
具体的には、前述のハウスクリーニングやリペアサービスが挙げられます。

これらのビジネスは、高額な店舗取得費や内装工事費、家賃が不要なため、初期投資を劇的に抑えることが可能です。

また、車両1台と技術さえあれば事業を始められるため、運営コストも低く抑えられます。
その分、利益率は高くなる傾向にありますが、自分自身がプレイヤーとして動き続ける必要があるため、労働集約的になりやすい側面も理解しておく必要があります。

まずは一人で始め、事業が軌道に乗ったらスタッフを雇用して規模を拡大していく、というステップアップが描きやすいのもこのタイプの特徴です。

 

儲からないフランチャイズの3つの特徴とは?失敗する人の共通点

フランチャイズでの成功を掴むためには、輝かしい成功事例に目を向けるだけでなく、「どのようなフランチャイズが儲からないのか」「どんな人が失敗しやすいのか」というリスクの側面を直視することが不可欠です。
光が強ければ影もまた濃くなるもの。

ここでは、数多くの事業計画を見てきた私が、加盟してはいけない「儲からないフランチャイズ」に共通する3つの特徴と、失敗するオーナーの傾向を解説します。

 

特徴1:収益モデルが不透明で、ロイヤリティが高い

最も注意すべきは、お金の流れ、つまり収益モデルです。
一見すると売上は大きいのに、オーナーの手元にほとんど利益が残らない、というケースは残念ながら存在します。

  • 売上総利益(粗利)にかかるロイヤリティの罠:特に注意が必要なのが、ロイヤリティの計算方式です。例えば、「売上総利益の〇%」という契約は一見フェアに見えます。しかし、その「売上総利益」の定義が、人件費や家賃といった重要な経費を差し引く前の数字である場合、オーナーの負担は極めて大きくなります。売上が増えれば増えるほど、人件費も増大しますが、ロイヤリティも増え続けるため、利益が全く増えないという状況に陥りかねません。
  • 不明瞭な追加費用:契約書に記載されている加盟金やロイヤリティ以外にも、本部指定のシステム利用料、広告宣伝分担金、必須の研修費用など、後から次々と追加費用が発生するケースもあります。

契約前に、詳細な収支モデルの提示を求め、ロイヤリティがどの利益段階から算出されるのか、他にどのような費用が発生するのかを徹底的に確認することが、儲からないフランチャイズを避けるための鉄則です。

 

特徴2:本部のサポート体制が名ばかりになっている

フランチャイズに加盟する最大のメリットは、本部のサポートを受けられることです。
しかし、このサポート体制が「言うだけ」「パンフレットだけ」で、実態が伴っていない本部も存在します。

  • スーパーバイザー(SV)が機能していない:本来、SVは加盟店の経営をサポートし、課題解決に共に取り組む重要なパートナーです。しかし、「SVが全く店舗に来ない」「来ても売上報告を求めるだけで具体的なアドバイスがない」という状態では、加盟店は問題を抱えたまま孤立してしまいます。
  • 研修制度が不十分:開業前の研修が短期間で終わってしまい、現場で必要な実践的なスキルが身につかないまま開業を迎えてしまうケース。
  • 時代遅れの集客支援:WebマーケティングやSNS活用が主流の現代において、旧態依然としたチラシ配布などの集客方法しか提供していない本部では、競争に勝ち抜くことは困難です。

本部のサポート体制が本物かどうかは、契約前に既存のオーナーに直接話を聞くのが最も確実な見極め方です。

 

特徴3:市場の需要が低下している(斜陽産業)

どれだけ優れたビジネスモデルであっても、その事業が属する市場全体が縮小していては、成長することは極めて難しくなります。
一時的なブームに乗っただけの業種や、テクノロジーの進化によって需要が減退していくことが明らかな業種には注意が必要です。

例えば、かつて隆盛を誇ったレンタルビデオ店のように、新しいサービス(動画ストリーミング)の登場によって市場そのものが無くなってしまうリスクもあります。
加盟を検討している業種が、5年後、10年後も社会から必要とされ続けるのか、長期的な視点で市場の将来性を見極めることが、儲かるフランチャイズを選ぶ上で欠かせません。

 

【要注意】契約前に確認しないと失敗する人の共通点

儲からないフランチャイズを選んでしまうリスクもさることながら、オーナー自身の姿勢が失敗を招くことも少なくありません。
以下のような特徴に当てはまる方は、特に注意が必要です。

  • 本部への丸投げ・依存体質:「有名ブランドだから」「本部に任せておけば大丈夫」と考え、オーナーとしての経営努力を怠ってしまう。
  • どんぶり勘定で数字に弱い:日々の売上や経費をきちんと管理せず、自店舗の正確な収支状況を把握していない。
  • 情報収集を怠る:本部の説明会の話を鵜呑みにし、契約書を隅々まで読み込んだり、複数の本部を比較検討したり、既存オーナーの話を聞いたりといった地道な情報収集をしない。

フランチャイズは「独立開業」であり、あなたは一国一城の主です。
本部をパートナーとして最大限活用しつつも、最終的な経営責任は全て自分にあるという強い当事者意識を持つことが、成功への最低条件と言えるでしょう。

 

フランチャイズで儲かる確率を格段に上げる5つの重要ポイント

「儲かるフランチャイズ」を選び、「失敗する人の特徴」を避けることができれば、成功の確率は大きく高まります。
しかし、さらにその確率を盤石なものにするためには、加盟を決断する前、そして開業した後に実践すべき重要なポイントがあります。

これらは、私が数々の成功オーナーに共通して見てきた行動原則でもあります。

 

ポイント1:徹底した自己資金の計画とリスク管理

成功するオーナーは、事業計画において常に最悪の事態を想定しています。

  • 運転資金の確保:加盟金や店舗の設備投資といった「初期費用」だけでなく、事業が軌道に乗るまでの数ヶ月間、赤字でも事業を継続できるだけの「運転資金」を必ず確保しています。目安としては、最低でも3ヶ月から半年分の経費(家賃、人件費、ロイヤリティ、仕入れ費用など)に加えて、ご自身の生活費を用意しておくべきです。資金ショートは、廃業の最も直接的な原因となります。
  • 資金調達先の多様化:自己資金だけで全てを賄おうとせず、日本政策金融公庫の創業融資など、低金利の公的融資制度を積極的に活用しています。これにより、手元の現金を温存し、不測の事態に備えることができます。

事業計画は楽観的にではなく、あえて悲観的に見積もるくらいの慎重さが、結果的に事業を長く継続させる力になります。

 

ポイント2:本部の理念と自身のビジョンとの相性を見極める

フランチャイズは、単なるビジネス上の契約関係ではありません。
本部とオーナーは、同じブランドを背負い、共に成長を目指すパートナーです。

そのため、本部が掲げる経営理念や事業に対する価値観に、心から共感できるかどうかは極めて重要です。

例えば、「利益至上主義」の本部と、「顧客満足第一」を掲げるあなたとでは、日々の店舗運営の判断基準が異なり、いずれ大きなストレスを抱えることになります。
説明会や面談を通じて、「この人たちと一緒に仕事をしたいか」「このブランドを自分の手で育てていきたいか」を自問自答してみてください。

この相性こそが、困難な時期を乗り越えるための精神的な支柱となります。

 

ポイント3:受け身ではなく、主体的に経営改善を行う姿勢

「本部の言う通りにやっていれば儲かる」というのは幻想です。
本部の提供するノウハウは、あくまで成功のための「型」であり、それを地域性や顧客層に合わせて最適化していくのはオーナー自身の役割です。

成功するオーナーは、本部からの指導を素直に受け入れつつも、常に「もっと良くするにはどうすればいいか?」を考え、行動しています。

  • 独自のキャンペーンを企画し、本部に許可を求める
  • 地域のイベントに積極的に参加し、店の知名度を上げる
  • 顧客の声を分析し、サービスの改善点を本部に提案する

このような主体的な姿勢が、本部からの信頼を得ることにも繋がり、結果としてより手厚いサポートを引き出す好循環を生み出します。

 

ポイント4:契約内容の細部まで理解し、納得する

フランチャイズ契約書は、非常に分厚く、専門的な法律用語も多いため、つい読み飛ばしてしまいがちです。
しかし、ここにはあなたの権利と義務に関する全てが記載されています。

契約後に「知らなかった」では通用しません。

特に以下の項目は、時間をかけてでも完全に理解し、少しでも疑問があれば必ず本部に確認、あるいは専門家に相談すべきです。

  • ロイヤリティの算出根拠:何に対して、何パーセントかかるのか。
  • 契約期間と更新条件:何年契約で、更新時の費用は発生するのか。
  • テリトリー権(営業地域保護):近隣に同じチェーンの店舗が出店される可能性はあるか。
  • 中途解約の条件と違約金:万が一、事業を辞める場合のペナルティ。
  • 契約終了後の競業避止義務:契約終了後、同業種のビジネスをどのくらいの期間、どの範囲で禁止されるのか。

これらの項目を曖昧なまま契約することは、将来の大きなトラブルの火種となります。

 

ポイント5:第三者の専門家(コンサルタント等)に相談する

最後に、可能であれば、フランチャイズ本部の関係者ではない、第三者の専門家に相談することをおすすめします。
フランチャイズに詳しい中小企業診断士や税理士、そして私のようなコンサルタントは、特定のブランドに偏ることなく、客観的な視点であなたにアドバイスを提供できます。

  • 事業計画書の妥当性
  • 複数のフランチャイズ本部の比較検討
  • 契約書のリーガルチェック

当事者だけでは見えにくいリスクや、より良い選択肢を発見できる可能性があります。
少しの相談費用を惜しんだ結果、将来的に大きな損失を被ることを考えれば、これは非常に価値のある投資と言えるでしょう。

 

成功を左右する「儲かるフランチャイズ本部」の5つの見極め方

どのフランチャイズ本部に加盟するかは、あなたの独立開業が成功するか否かを決定づける最も重要な選択です。
優れた本部は成功への高速道路となり、そうでない本部は出口のない迷路になり得ます。

私がコンサルティングの現場で、企業の将来性を見極める際に必ずチェックする5つのポイントを特別にお伝えします。
この視点を持つだけで、儲かるフランチャイズ本部を見抜く力が格段に向上するはずです。

 

見極め方1:詳細で透明性の高い情報開示を行っているか

誠実な本部は、情報を隠しません。
むしろ、加盟検討者が正しい判断を下せるよう、良い面も悪い面も積極的に開示します。

特に以下の情報の開示に前向きかどうかは、その本部の信頼性を測る最初のリトマス試験紙です。

  • 法定開示書面:これは法律で開示が義務付けられている、いわばフランチャイズの「成績証明書」です。契約前に必ず読み込み、内容を理解する時間を十分に与えてくれるかを確認してください。
  • 詳細な収益モデルと実績データ:理想的な売上モデルだけでなく、既存加盟店の「平均的な」売上、経費の内訳、そして最終的な利益がどのくらいか、実績に基づいたデータを開示してくれるかは非常に重要です。
  • 閉店率・撤退率:成功事例だけでなく、過去数年間の閉店率やその理由について尋ねてみましょう。この質問に対して誠実に回答し、その対策を講じている本部は信頼できます。

情報を小出しにしたり、「契約後にお教えします」といった姿勢の本部には、十分な注意が必要です。

 

見極め方2:加盟店の成功事例だけでなく、失敗事例も共有してくれるか

光の部分だけでなく、影の部分も正直に語れる本部は、真に加盟店の成功を願っている証拠です。
成功事例は、あくまで理想の姿。あなたが本当に知るべきは、「どのような状況で、なぜ事業がうまくいかなくなったのか」という失敗の教訓です。

信頼できる本部は、過去の失敗事例を隠すのではなく、むしろそれを分析し、「同じ失敗を繰り返さないためのサポート体制」を構築しています。
「以前、このような理由で閉店した店舗がありましたが、その反省から現在はこのような研修制度を導入しています」といった具体的な説明ができる本部は、学習能力が高く、将来性も期待できます。

 

見極め方3:SV(スーパーバイザー)の質とサポート体制は十分か

SV(スーパーバイザー)は、開業後、あなたが最も頼りにする本部のパートナーです。
このSVの質が、あなたの事業の成長を大きく左右します。

  • SV一人あたりの担当店舗数:SVが一人で数十店舗も担当しているような体制では、一店舗あたりに割ける時間はごく僅かです。適切な担当店舗数(一般的に10〜15店舗程度が目安)で、きめ細やかなサポートが期待できるか確認しましょう。
  • SVの経験と権限:SV自身に現場経験や成功体験があるか、また加盟店からの要望に対してある程度の裁量権が与えられているかは重要です。単なる本部からの連絡役に過ぎないSVでは、問題解決には繋がりません。
  • サポートの具体性:定期的な巡回だけでなく、経営数値の分析、課題解決のための具体的なアクションプランの提案、成功事例の共有など、質の高いサポートが提供される体制になっているかを確認してください。

 

見極め方4:既存オーナーへのヒアリング機会を設けてくれるか

本部が提供する情報は、いわば「公式発表」です。
その情報が本物であるかを確かめる最も有効な手段が、現場で奮闘している「先輩オーナー」に直接話を聞くことです。

本当に加盟店との関係が良好で、サポート体制に自信のある本部であれば、既存オーナーとの面談の機会を積極的に設けてくれるはずです。
逆に、これを渋ったり、本部が選んだ優良オーナーとしか会わせなかったりする場合は、何か隠したいことがあるのかもしれません。

先輩オーナーからは、本部の説明会では聞けないような、以下のようなリアルな情報を得られる可能性があります。

  • 「本部のサポートで本当に助かったこと、逆に不満なこと」
  • 「提示された収益モデルと、実際の収益とのギャップ」
  • 「開業前にやっておけば良かったと後悔していること」

この生の声こそが、あなたの決断を支える最も価値ある情報となります。

 

見極め方5:明確な成長戦略とブランドビジョンを持っているか

あなたが加盟するのは、「今」のフランチャイズであると同時に、「未来」のフランチャイズでもあります。
5年後、10年後もそのブランドが社会から必要とされ、輝き続けているかを想像してみてください。

そのためには、本部の経営陣が明確なビジョンと、それを実現するための具体的な成長戦略を持っているかを見極める必要があります。

  • 今後の商品・サービス開発の計画
  • 時代に合わせたマーケティング戦略のアップデート
  • 競合に対する優位性をどう維持していくか

これらの質問に対して、経営者が熱意と具体性をもって語れる本部は、あなたを未来の成功へと導いてくれる可能性が高い、真に「儲かるフラン-チャイズ本部」と言えるでしょう。

 

「フランチャイズは儲かるのか?」に関するよくある質問(Q&A)

ここまでフランチャイズビジネスで儲けるための仕組みやポイントを解説してきましたが、それでも個別の疑問や不安は尽きないことでしょう。
ここでは、私が普段のコンサルティングで最もよく受ける3つの質問に、Q&A形式で具体的にお答えしていきます。

 

Q1. 未経験でも本当に儲かりますか?

A1. はい、未経験者でも儲けることは十分に可能です。むしろ、フランチャイズはそうした業界未経験の方々のためにこそ存在する仕組みです。

その最大の理由は、本部が提供する充実した「研修制度」と、成功への手順が記された「運営マニュアル」にあります。
これらを通じて、事業に必要な専門知識、技術、接客方法などをゼロから体系的に学ぶことができるため、経験不足というハンデを十分にカバーできます。

ただし、一つだけ重要な適性があります。それは「素直さ」です。成功している未経験のオーナーは、例外なく本部の指導やマニュアルを素直に実践しています。
過去の成功体験から「自己流」に固執してしまう経験者よりも、まっさらな状態から成功の型を吸収できる未経験者の方が、かえって成功しやすいケースも少なくありません。

もしあなたが「誰かのもとで学ぶのではなく、全て自分のやり方で自由にやりたい」という思いが強いのであれば、フランチャイズではなく個人での独立開業の方が向いているかもしれません。
未経験であることは、決して不利ではないのです。

 

Q2. 開業資金はどのくらい用意すれば安心ですか?

A2. 一概には言えませんが、一つの目安として「初期費用一式 + 最低6ヶ月分の運転資金とご自身の生活費」を用意できると、精神的にも安定したスタートが切れます。

多くの方が加盟金や店舗の改装費といった「初期費用」ばかりに目を向けがちですが、事業が黒字化するまでの数ヶ月間を支える「運転資金」こそが、事業継続の生命線です。

具体的に考えてみましょう。

  • 初期費用: 300万円
  • 月々の運転資金(家賃・人件費・仕入れ・ロイヤリティ等): 50万円
  • ご自身の生活費: 30万円

この場合、開業時に必要な資金額は、300万円 + (50万円 + 30万円) × 6ヶ月 = 780万円 が一つの安心ラインとなります。

もちろん、これはあくまで一例であり、無店舗型のように運転資金が低いビジネスモデルもあります。
また、自己資金だけで全てを賄う必要はなく、日本政策金融公公庫の「新創業融資制度」などを活用することで、自己資金は全体の3分の1程度に抑えることも可能です。

重要なのは、資金計画を甘く見積もらないこと。
十分な資金的バッファは、予期せぬトラブルへの備えになるだけでなく、「早く黒字にしなければ」という焦りから解放され、冷静な経営判断を下すための精神的な安定剤にもなります。

 

Q3. 複数のフランチャイズに加盟して儲けることは可能ですか?

A3. 結論から言えば、可能です。実際に複数店舗を経営し、事業を法人化して大きく成功されているオーナー(メガフランチャイジーと呼ばれます)も多くいらっしゃいます。

しかし、これは1店舗目の経営を完全に軌道に乗せ、信頼できる店長を育てて現場を任せられる体制を構築した、あくまで「次のステップ」の話です。

独立開業を目指す方の多くが、最初から複数店舗の展開を夢見がちですが、まずは目の前の1店舗に全精力を注ぎ、黒字化と運営の安定化を最優先に考えるべきです。
1店舗目でしっかりと成功の型を作り上げることができれば、その経験とノウハウを2店舗目、3店舗目へと展開していくことで、効率的に収益を拡大していくことが可能になります。

焦りは禁物です。1店舗も経営したことがない段階で、安易に複数店舗の契約を勧めてくるような本部には注意が必要です。
一つの店舗を愛し、地域のお客様から必要とされる存在になること。
それこそが、事業拡大への最も確実な道筋です。

 

まとめ:フランチャイズが儲かるかはあなた次第!成功への第一歩を踏み出そう

この記事を通じて、「フランチャイズは儲かるのか?」という問いに対する多角的な答えを提示してきました。
最後に、現役コンサルタントとして最も重要な結論を改めてお伝えします。

それは、「フランチャイズは、正しい知識と準備、そして主体的な努力があれば、未経験からでも十分に儲けることができる、極めて優れたビジネスモデルである。しかし、その成否を決めるのは、他の誰でもない、オーナーであるあなた自身だ」ということです。

これまで解説してきたポイントを振り返ってみましょう。

  • フランチャイズの仕組み:本部のブランド力と成功ノウハウを活用できるため、個人での独立開業に比べて圧倒的に成功確率が高い。
  • 儲かる業種の見極め:市場の将来性や自身の適性を見極め、買取専門店や介護サービスのような需要が安定・成長している業種を選ぶことが重要。
  • 失敗の回避:収益モデルが不透明な本部や、サポート体制が不十分な本部を避け、契約前に徹底した情報収集を行うことで、リスクは大幅に軽減できる。
  • 成功への鍵:十分な自己資金計画、本部との相性、そして何より本部任せにしない主体的な経営努力が不可欠。

「自分にできるだろうか」と不安を感じるのは当然のことです。
しかし、その不安の正体は、多くの場合「知らないこと」から来ています。

今日、この記事をここまで読み進めたあなたは、すでにフランチャイズビジネスの本質を理解し、成功への第一歩を踏み出しています。

次のステップは、行動することです。
まずは興味を持った業種のフランチャイズ本部にいくつか資料請求をしてみる、あるいはオンラインで開催されている無料の説明会に参加してみることから始めてはいかがでしょうか。

リスクなく、より具体的でリアルな情報を得ることで、あなたの不安は期待へと変わっていくはずです。

この記事が、あなたの輝かしい未来を切り拓くための一助となれば、これに勝る喜びはありません。
あなたの挑戦を心から応援しています。

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レンタカー事業参入のきっかけや成功の秘訣をガッツレンタカーオーナー様に詳しくお聞きしました。

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